学習成果発表
別科「土曜会話Ⅲ(午後)」クラス同学の寄稿です
十年苦读,中文小说《三体》
山本 明广
日本NHK中文广播于2013年介绍了中国作家刘慈欣创作的系列科幻小说《三体》。
作品主要讲述了人类文明与地球上的三体文明之间的信息交流、你死我活的生死搏斗,以及两大文明在宇宙中的兴衰。
起初,因为我对作品中的外星人如何在激烈的气候变化中生存的描写感兴趣,所以我就买了第一卷开始阅读。但当时我的中文水平不高,而且由于作品中经常出现一些难以理解的成语,致使我无法顺利地阅读。经过一番冥思苦想,我决定先把一些常用的成语记住,然后再开始阅读小说,所以我把它放回到书架上了。
几年后,这部作品的日文版出版发行,我又有了阅读的热望。如果我用自己的母语日文阅读,会很容易理解,但是我很欣赏中文原著,我渴望用汉语阅读。
于是,我刻苦努力地学习汉语。张武静老师不仅鼓励我,还教我学习成语的重要性。在同班的精通成语的中加奈子同学的影响下,我制作了12个写满了成语的本子,新词语不断增加,本子里写得密密麻麻的,写到没有空间,写到难以再写的程度。
特别是在新冠疫情期间,每天早上散步的时候,为了背成语,我每次都随身带上写着四个成语的生词卡。 我终于学会了一些成语。于是去年我就跟我的中国朋友说起我想重读这本小说的愿望。朋友鼓励我说:“书中角色很多,场面天旋地转,应该一口气就能读完。“
在老师,同学,朋友的帮助下,我创造出属于我自己的阅读奇迹。2023年的暑假,我终于读完了《三体》第一卷,和第二卷『黑暗森林』。一不做二不休,2024年寒假,我又一鼓作气地将第三卷『死神永生』也读完了。
10年。我用了10年,而且是用汉语将《三体》系列科幻小说全部读完。我终于理解了一个词,即,读破。
2013年にNHK中国語放送で紹介された「三体」は中国人作家劉慈欣が書いた連続SF小説です。この作品は主に地球上での人類文明と三体文明の情報交流に始まり、二つ文明の生死をかけた闘争、宇宙における興亡を描いています。最初、宇宙人が激しい気候変動からどうやって生き延びたのかという描写に興味が湧き、第1巻を購入して読み始めました。しかし、当時の私の中国語レベルはまだ低く、難解な成語も頻出し、スムーズに読むことができませんでした。しばらく悩んだ末、小説を読む前に頻出成語をある程度覚えてから読もうと思い本棚に戻してしまいました。
数年後、この作品の日本語版が出版され、また読書欲が湧いてきました。 日本語で読めばわかりやすいのですが、私は中国語の原文を味わいたい、どうしても中国語で読みたいと思っていましたので、一生懸命中国語を学びました。 張武静先生に励まされ、成語を学ぶことの大切さを教えていただきました。また、成語に詳しい同級生の中加奈子さんに刺激され、成語を書き貯めたノートを12冊作りました。 新出の成語を書き加え、ノートにはスペースがなくなるほどびっしりと書き込まれるまでになりました。特にコロナ禍では、毎朝散歩で成語を覚えるために、4つずつ成語を書いたカードを常に持ち歩きました。ようやくある程度成語が分かるようになり、昨年、中国人の友人にこの小説を改めて読みたいと相談したところ、 彼は「この小説は登場人物が多く、場面が目まぐるしく変わるので一気に読んだ方が良いよ。」と勧めてくれました。
先生、同級生、友人、みなさんのお陰で、自分自身の読書における奇跡を成し遂げることが出来ました。 2023年の夏休みには『三体』第1巻と第2巻『黒暗森林』を読み終えました。一度やりかけたら最後まで、2024年の冬休みには第3巻『死神永生』を一気に読み終えたのです。
10年間、10年かけて中国語で連続SF小説『三体』を読み終えたのです。私はやっと一つの言葉の意味を深く理解できるようになりました。それは読破という2文字でした。